良く聞かれる事がある・・
戒名って何?
自分でも仏教を学ぶまでは、戒名なんて言葉の意味もわからず、
死んだら名前が変わるんだ位にしか考えてなかった・・・
ただ、現実に父が死に、母が死に、戒名代を支払うとなると戒名の事が気になった。
そもそも戒名とは、仏教徒が厳しい戒律を守り、修行を行い、教典を学んだものに与えられるのもで「受戒」を受けてから戒名が付けられる・・・。
日本で最初に戒名が付けられらたのが聖武天皇で、中国から来た鑑真によって「勝満」と言う戒名を東大寺の戒壇で受けたと言われている。
聖武天皇は東大寺を建てさせた人物で、全国に国分寺を建てたりと、仏教に対して物凄い貢献をした人だからこそ、受戒を受けられ戒名を頂いた訳だ・・・。
戒律とは、仏教において守らなければならない規則であり、戒律の主な規則が五戒で
不殺生戒 (ふせっしょうかい )・殺生をしない。命を大事にする。
不偸盗戒(ふちゅうとうかい)・・・・盗みをしない。
不邪淫戒(ふじゃいんかい) ・・淫らなことをしない。
不妄語戒(ふもうごかい) ・・・・・嘘を言わない。
不飲酒戒(ふおんじゅかい)・・・・お酒を飲まない。
当たり前の事なんだろうが、自分の父なんて酒を飲むは、浮気はするはで、
とても五戒を守ったなんて言えない。
なのに戒名を付けられお金を支払う。
母は仏教なんかに全く興味はなく、どいらかと言えばキリスト教の方が好きだったのに、父と同じ称号でなんて言いながら戒名が付いた。
有り得ない話しだね・・・。
そもそもインドにあった仏教に「葬式」も無ければ「戒名」もない・・。
その前に、戒名を付ける坊主が戒律を守っているかの方が問題ではないか?
ベンツに乗り、飲み歩く坊主は沢山みてきた・・・
自分が死にたいと思った時に何百と言う寺を廻ったが誰も助けてくれない。
坊主とは何かが先に考える事だね!!
自分は「小結寺」を営んでいるが、自分では坊主なんて名乗る程、立派な人間でも無ければ、一生が厳しい修行だと思っている。
だから、普通の格好をして仏教を教え、座禅を教えやすい服装で寺に居る。
いつか、自分も死を迎えるのだが、その時まで小結寺が存在していれば、小結寺に来てくれてる人達が僕の事を坊主かどうかを判定する物だと思ってる。
戒名の問題はこれから大きな問題になって行くと思うが、きちんとした答えを言える坊主に出会いたいものだ・・・
もう一度、戒名の意味をお坊さんが考えて欲しい・・
そして、お寺の在り方をもう一度考えて欲しい・・・
座禅スタジオ「小結寺」
代表 鈴木浩明