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お寺改革

小結寺を造った目的の一つに「お寺改革」がある。

そもそもお寺に行く機会と言うのは、死に関わる行事でしかない。
お葬式をはじめ、法要や墓参りなど、誰かの死が直面した時に足を運ぶ意外に、お寺に行く用事があるかと言う事だ。

現在、日本全国に約77000のお寺があると言われているが、その内の約2万件のお寺で住職が居ない危機的状況で、様々なメディアがお寺の存続危機を伝えているのが、今の日本のお寺の現状だろう。

そもそもお寺の収入源は檀家からのお布施であったり、葬式や法要、お墓の管理料などで得る収入がメインであろう。
しかし、最近は檀家離れも進み、お葬式も家族葬が増え、お墓もネットになったり、みんなで一緒に入るお墓が売れてたりと、お寺の収入はどんどん危機的になるに違いない。

僕自身、父や母が眠るお墓は埼玉県にあり、お墓に行くまでの時間と費用は馬鹿にならないのが正直な所だ。
お墓を那須に移したいのだが・・と言う相談をお寺にした所、高額な離檀料なるものを口にされた時は、呆れて言葉もでなかったし、その瞬間にこんなお寺に父や母の供養をお願い出来ないと確信した。

諸説あるが、元々仏教に葬式と言う物は無いと聞いた事があるし、死んだ父や母が仏教徒だった訳でもなく、ただ当たり前の様に葬式を行い坊主を呼ぶ習慣があるだけだろう。
父や母の墓があるお寺は天台宗のお寺だ。そこも不思議で誰も天台宗を好きだった訳でもない。
昔、お寺は市役所のような役目をしていたから、家の近くにあるお寺の檀家となっただけ。
それなのに離檀料を請求する事が不思議でしょうがない。

僕がパニック障害やうつ病で自殺願望が出た時に、真っ先に「お寺」が頭に出てきた・
それは、お寺に居るお坊さんが僕を助けてくれると思ったり、何か生きるヒントをくれるのではないかと言う期待からだ。
そう思った時に四国のお遍路周りへと旅立った。
しかし、現実にはお寺に行くも坊主の姿さえ見えない。
御朱印帳を持って5時5分にお寺に着くと、もう業務は終わったから明日!なんて言われた時には、お遍路に行く前より自殺願望が増し、結局は自殺をしようと決心してしまう。
運良く自殺未遂に終わったから、今こうしてブログを書けて居るのだが、なぜこうして生きれているかは四国のお遍路周りのお寺ではなく、お遍路をしていた方々が僕を助けてくれたからだ

そして生きる希望を見出して自宅に帰った所、マンションの管理人さんが仏教を学んでる方で、その方に仏教や座禅・ヨーガを教わった。
まさにそこが人生の新しい出発点だ。

仏教を学べば学ぶ程に、現在のお寺やお坊さんに不信感を抱くようになり、般若心経を教わった時に不信感は確信に変わった。
僕の師匠はインドへ渡り独学でサンスクリット語を学び、某大学の準教授をされてた方で、サンスクリット語で聞く般若心経は今でも心に染み付いて居る。その師匠は般若心経を日本語約すれば「大いなる生きる知恵」と僕に言った。
それから般若心経を写経するようになったが、そこで大きな疑問を抱いた!

なぜお葬式で死んだ父や母に般若心経(生きる知恵)を唱えるのか??

父が死んだ時、僕はパニック障害で苦しみ、母は障害者で要介護・・・
この先、どいうやって生きて行けばよいのかと不安になった。

まさに生きる知恵が欲しいのは俺だ!
死んだ父に生きる知恵を唱える意味が解らない!!
お坊さん、父の方を向いて般若心経を読むのではなく、こっちを向いて般若心経を唱えてくれ!

これが、僕が小結寺を創ろうと思ったきっかけの一つだ!

仏教は生きる人の為の教えだ。
まさに生きるをテーマに、悩み・苦しむ人を救う為にある。
なのに、今のお寺は死に向き合うばかりで人を救う事はしていない・・
本当に今のお寺はこのままで良いのでしょうか???
お寺を見直す時が来てるのではないでしょうか??・
生きるをテーマに掲げたお寺の方が必要ではないだろうか。

本当に必要なお寺とは「生きる」をテーマにし
簡単な仏教を気軽にで学びたい・・・
気軽に座禅をしたい・・・
気軽に写経をしたい・・・
悩み、苦しんだ時はお寺へ駆け込みたい・・・
それが本来のお寺の姿だと僕は思っている。

ならば、言いたい事を言う前に自分で創ろう!!と思ったのが「小結寺」です。
新たなお寺のスタイルを目指し、そしてお寺改革の先駆者になり、多くのお寺が生きるをテーマに変わって行くのが僕の思う「お寺改革」
宗派なんて、全部の宗派の教えが大好きだから、小結寺は無宗派!
坊主の格好なんてしない・・・
小結寺に来てくれた人が、僕が坊主にふさわしかを決めるからだ・・
皆が僕を坊主と認めてくれたら、頭を丸坊主にしようかな・・・(笑)

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